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【ヒアル顔】ヒアルロン酸を打ちすぎるとどうなる?危ない部位と回避法を医師が解説

【ヒアル顔】ヒアルロン酸を打ちすぎるとどうなる?危ない部位と回避法を医師が解説

はじめに|ヒアル顔は「本人が一番気づきにくい」

広報スタッフ トクトク
街中で「あ、この方ヒアルロン酸を入れているな」って分かる方、たまに見かけますよね…。
白水統括院長
いわゆる「ヒアル顔」ですね。実はご本人は毎日鏡で見慣れていて、不自然になっていることに気づいていない方が多いんです。

ヒアルロン酸注射は、肌にハリを出して顔色を明るく見せる、即効性のある美容医療です。一方で、入れすぎてしまうと顔が不自然にパンパンに張った「ヒアル顔」と呼ばれる状態になることがあります。

本記事では、エルムクリニック統括院長の白水翼が、ヒアル顔になってしまうメカニズムと、自然な仕上がりを保つための部位選び・医師選び・長期プランニングのコツを解説します。

※本記事はYouTube動画の内容を再構成し、加筆したものです。

ヒアル顔とは?──不自然に膨らんだ顔の正体

「ヒアル顔」とは、ヒアルロン酸を入れすぎたことで顔が不自然にパンパンに張った状態の通称です。特に多いのは、目元の下から頬・ゴルゴライン周辺のボリュームが過剰になっているケースです。

ヒアル顔のサイン
  • 頬の上部が常に膨らんで見える
  • 笑った時に頬が異常に盛り上がる
  • 目元の下が膨らみ、本来の凹凸感が消えている
  • 顔全体に重たさ・張った印象がある
白水統括院長
この状態を「美しい」と感じる方は、一般的にはほとんどいないと思います。おそらくご本人も、ヒアルロン酸を始める前の自分が将来こうなると分かっていたら、最初の一本を打たなかったはずです。

困ったことに、ヒアル顔は本人が一番気づきにくい状態です。毎日鏡で自分の顔を見ているため、少しずつ膨らんでいく変化に慣れてしまうのです。気づくのは、久しぶりに会った友人や家族からの指摘がきっかけ、というケースが少なくありません。

なぜヒアル顔になってしまうのか

ヒアル顔が生まれる背景には、加齢に伴うボリュームロスと、ヒアルロン酸の即効性があります。

年齢とともに皮膚のコラーゲンが減り、皮下脂肪も少しずつ痩せていきます。顔全体のボリュームが落ちると、小ジワが目立ち、ハリ感もなくなってきます。そこにヒアルロン酸を注入すると、まるで風船に空気を入れるように肌がパッと張るのです。

トクトク
芸能人の方でも、すごくパンパンな印象の方っていますよね。あれもこの流れなんですか?
白水統括院長
ちょっと、麻薬的なところがあるんです。最初に入れて「明るく見える、ハリが出た、肌が綺麗に見える」と実感すると、欲が出て「もっと、もっと」となってしまう。だからこそ、施術する側の医師が止めなければいけないタイミングが必ず来ます。

つまりヒアル顔は、患者様の「もっと綺麗になりたい」という前向きな気持ちと、それを止めずに応え続ける施術者側の判断が重なって、少しずつ作られてしまうのです。

ヒアルロン酸の持続期間と「部位による違い」

ヒアルロン酸は完全に消えてなくなることはなく、製剤や注入部位によって残る期間が大きく異なります。一般的な目安としては、1年ほどで半分以下に減るとされていますが、これも条件によって変わります。

特に重要なのが「部位による違い」です。動きが少ない部位ほど残りやすく、表情でよく動く部位ほど代謝されやすい傾向があります。

部位 残りやすさ 補足
涙袋 残りやすい 動かさない部位なので、4〜5年残っているケースもある
残りやすい 2年経ってもまだあることが多い。ボトックス併用でさらに長持ち
鼻筋 残りやすい 組織が硬く動きが少ないため、形状が維持されやすい
ゴルゴライン 減りやすい 表情でよく動く部位のため代謝されやすい

※持続期間は使用する製剤・注入量・個人差により大きく異なります。

トクトク
減りやすい部位だと、なくなったらまた足したくなりますよね?
白水統括院長
そこに落とし穴があります。減りやすい部位ほど追加注入の誘惑にかられて、結果的に全体としての注入量が積み重なってしまう。これがヒアル顔への入り口の一つです。

ヒアルロン酸と相性のよい併用治療

ヒアルロン酸単体ではなく、他の施術と組み合わせることで、注入量を抑えながらより自然な仕上がりに繋げられるケースがあります。

ボトックスとの併用

ボトックスは筋肉の動きを弱める薬剤です。ヒアルロン酸を入れた部位の周辺筋肉にボトックスを併用すると、機械的な分解が遅くなり、ヒアルロン酸の持続期間が伸びる傾向があります。

もうひとつの代表的な組み合わせが「唇のヒアルロン酸+人中短縮ボトックス」です。年齢とともに人中(鼻の下)が長く見えるようになる方は、唇が前に倒れていることが原因のひとつ。唇のヒアルロン酸で縁を立ち上げつつ、口をすぼめる口輪筋にボトックスを打つことで、すぼめる力が弱くなり、上唇が外側に反って人中が短く見える──という設計です。

糸リフトとの併用

糸リフトは顔の外側のフェイスラインを引き上げるのに優れていますが、目元・ほうれい線の基部・顎などのセンターラインへのアプローチは弱点です。ここをヒアルロン酸で整えると、糸リフトでは作れない凹凸の自然さを補えます。

糸リフト×ヒアルロン酸の役割分担
  • 糸リフト:顔の外側のフェイスライン(テンション=引き上げ)
  • ヒアルロン酸:センターライン(目元・ほうれい線の基部・顎)の凹凸調整

面(外側の引き上げ)と点(中心の微調整)を分けて設計することで、過剰なボリュームアップに頼らずに立体感を作れます。

ヒアル顔を防ぐ2つのポイント

ヒアル顔を防ぐためのコツは、突き詰めると2つに集約されます。

① 同じ医師に継続して診てもらう

クリニックを転々とすると、誰が/どの層に/どの製剤を/どれだけ入れたかの履歴が、その都度リセットされてしまいます。他院の医師が以前何をしたかは、当人以外には分かりません。結果として、すでに入っている層に重ねて注入されるリスクが高まります。

同じ医師に継続して診てもらえば、施術履歴を通して「次はどこに、どれだけが適切か」を判断できます。これは美容医療における「かかりつけ医」の発想に近いものです。

② 長期的なプランを最初に決める

「気になったらいつでも来てくださいね」という方針だと、気になりやすい方は毎月のように通って打ちすぎてしまうことがあります。

白水統括院長
私の場合は、施術を行ったらその日のうちに「次は半年後ですね」「次は1年後にしましょう」と、次回までの期間をお伝えします。製剤・注入層・量を把握しているのは医師側なので、患者様任せにしない方がいいんです。
トクトク
逆に、患者様が「もっと入れたい」って希望しても、先生が止めることもあるんですか?
白水統括院長
あります。喧嘩にはなりませんが、30分くらい押し問答することはありますよ。「ここに入れたら絶対に変になる」という部位には、私は基本的に入れません。代わりに、別の部位を提案したり、肌育などボリューム以外でハリを出すアプローチをご案内したりします。

患者様が本当に求めているのは、特定の部位を膨らますことではなく、「肌のハリ感」や「若々しさ」であることが多いです。ボリュームでは応えきれない場合は、別アプローチへの切り替えが選択肢になります。

もしヒアル顔が気になっているなら

すでに何度かヒアルロン酸を入れていて、最近「顔の張りが気になる」「友人から指摘された」という方は、一度状態のリセットを選択肢に入れてもよいかもしれません。

当院では、状況によってはヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)で一度溶かしてから、ゼロベースで再設計する提案をすることもあります。「もう何が入っているか分からない」状態から組み立て直すほうが、結果的に自然な仕上がりに近づくケースがあるためです。

トクトク
ご本人は気づきにくいから、もし周りに「ちょっと入れすぎかな…」って心配な方がいれば、ご一緒に相談に来ていただいても良さそうですね。
白水統括院長
ありのまま、思ったままをお伝えします。一緒に考えていきましょう。

まとめ

この記事のポイント
  • ヒアル顔は本人が気づきにくい。毎日鏡を見ているため変化に慣れてしまう
  • 「もっと、もっと」と求めてしまう心理に、医師側がブレーキをかける必要がある
  • 持続期間は部位によって差がある。涙袋・額は残りやすく、ゴルゴラインは減りやすい
  • ボトックスや糸リフトとの併用で、注入量を抑えながら自然な仕上がりを設計できる
  • ヒアル顔を防ぐ鍵は「同じ医師に継続して診てもらう」「長期プランを最初に決める」の2つ
  • 気になる場合はヒアルロニダーゼでリセットしてから再設計する選択肢もある

エルムクリニックでは、ヒアルロン酸の注入だけでなく、患者様が本当に望んでいる仕上がりに合わせて、ボトックス・糸リフト・肌育などを組み合わせた長期的なプランニングをご提案しています。「打ちすぎになっているかも」「次にどうしたらいいか分からない」という方も、まずは無料カウンセリングでご相談ください。

※施術の効果には個人差があります。

※掲載内容は動画収録時点の医師の見解に基づくものであり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。施術の適応・リスク・副作用については、必ず医師の診察にてご確認ください。

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