はじめに|顎下の糸リフトは「顔の糸リフト」とは別物
「糸リフト」というと、顔のたるみを医療用の糸で引き上げる施術を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、糸を使った施術はそれだけではありません。額を引き上げる前額リフト、鼻筋を細く仕上げる鼻糸リフト、肌質改善を目的としたショッピングリフト、そしてあご下のもたつきを改善する「顎下糸リフト」と、目的に応じていくつかの種類があります。
この記事では、その中の顎下糸リフトについて、顔の糸リフトとの違い・治療の適応・脂肪吸引との比較を交えながら解説します。
- 糸を使った施術の種類と、顎下糸リフトの位置づけ
- 顎下糸リフトの仕組み(顔の糸リフトとの構造の違い)
- 治療の適応となる方・ならない方
- 脂肪吸引との違いと使い分け
- 効果の持続期間と推奨の治療ペース
糸を使った施術にはどんな種類がある?
ひとくちに「糸の施術」といっても、目的によって使う糸も入れる場所も異なります。代表的なものを整理すると次のとおりです。
| 施術 | 目的 |
|---|---|
| 糸リフト(フェイスリフト) | 顔のたるみを糸で引き上げる |
| 前額リフト | 前額部(額)を引き上げる |
| 鼻糸リフト | 鼻筋を細く仕上げる |
| ショッピングリフト | 肌質改善 |
| 顎下糸リフト | あご下のもたつきを改善する |
この記事で取り上げるのは、いちばん下の顎下糸リフトです。
顎下糸リフトの仕組み|両端に針がついた「バイニードル」

顔の糸リフトでは、先端が丸くなった針の中に糸が組み込まれたタイプの糸を使います。それに対して顎下の糸リフトで使うのは、「バイニードル」と呼ばれる、糸の両端に針がついた構造のものです。
このバイニードルの糸を2本以上用いて、顎下にたまった脂肪をハンモックのように支えながら引き上げます。糸で「点」を引っ張るのではなく、「面」で下から支えるイメージです。
治療の適応|脂肪が「つまめる」ことが目安
顎下糸リフトは、あご下の脂肪を支えて引き上げる治療のため、脂肪がつまめるくらいの体積があることが適応の目安になります。つまめるほどの脂肪がない場合は、この治療の適応にはなりません。
ご自身が適応かどうかは、カウンセリングであご下の状態を確認したうえでご案内します。
脂肪吸引との違い
あご下のもたつきに対しては、脂肪吸引という外科的な治療もあります。直接脂肪を吸い出して脂肪の量そのものを減らす治療なので、1回あたりの効果は脂肪吸引のほうが勝ります。
ただし脂肪吸引はそれなりに侵襲的な治療であり、術後の内出血や痛み、拘縮といった副作用の問題があります。顎下糸リフトの場合、これらの負担がかなり軽減されます。
| 顎下糸リフト | 脂肪吸引 | |
|---|---|---|
| アプローチ | 糸で脂肪を支えて引き上げる | 脂肪を直接吸い出して減らす |
| 1回あたりの効果 | 脂肪吸引に比べると穏やか | 勝る |
| 術後の負担 | 内出血・痛み等がかなり軽減される | 内出血・痛み・拘縮などの副作用がある |
このため顎下糸リフトは、長期のお休みがとりにくい方に適した治療といえます。
効果の持続と治療ペース
顎下糸リフトの効果の持続は、顔の糸リフトよりも長く感じていただけます。当院ではおよそ2年に1回の治療ペースを推奨しています。
※効果の感じ方・持続期間には個人差があります。
まとめ
- 顎下糸リフトは、あご下のもたつきを改善する顎下専用の糸リフト
- 両端に針がついた「バイニードル」で、脂肪をハンモックのように支えて引き上げる
- 脂肪がつまめるくらいの体積があることが適応の目安
- 1回の効果は脂肪吸引が勝るが、術後の負担は顎下糸リフトのほうが軽い
- 効果の持続は顔の糸リフトより長く、約2年に1回のペースを推奨
当院では、顎下糸リフトを「エルムVリフト(あご下糸リフト)」としてご提供しています。あご下のもたつきが気になる方は、まずはカウンセリングでご自身が適応かどうかをご確認ください。
※本記事は白水統括院長の執筆記事をもとに再構成したものです。
※効果・リスクには個人差があります。詳しくはカウンセリングでご相談ください。

